状態フィードバック制御による壁面反射音抑圧手法に関する基礎的検討
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概要
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本報告では, 状態フィードバック制御に基づいた壁面からの反射音の抑圧手法を提案する.また, 本手法を通じて, 壁面の吸音特性の制御を検討する.本手法では, 鮫島らにより提案された有限要素法を用いた方法でシステム方程式を表現し, 壁面からの反射音を評価関数のパラメータとすることにより, 壁面からの反射を最小とするフィードバック制御則を求めた.本手法の有効性を示すために, 2次元閉空間音場における壁面からの反射音の抑圧を計算機シミュレーションで行い, 音響インテンシティおよび制御音源上の吸音率を調べた.その結果, 提案した手法により, 反射音が抑圧されており, 壁面の吸音率が, 制御をしないときよりも吸音性とみなしうる状態になっていることが示された.このことは, 本手法により, 壁面の音響特性が制御できる可能性を示唆するものである.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-14
著者
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