線形予測を用いて推定されたHRIRの主観評価に関する一考察(立体音響/音楽音響/一般)
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概要
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無響室のような自由空間を利用することなく,反射や雑音の存在する音場で個人の頭部伝達関数(Head-Related Transfer Function,HRTF)あるいはそれに対応するインパルス応答であるHRIR(Head-Related Impulse Response)を推定するために,著者らのグループでは線形予測に基づく方法を提案した[Takane et al.,Proc. JCA(2007)].本報告では,この手法を簡単に紹介し,その性能を客観的および主観的に検討した結果を示す.客観的には,水平面内のほぼ全ての方向で,線形予測によって推定されたHRIRの実測のHRIRを基準としたSDR (Signal-to-Deviation Ratio)が,線形予測を用いないものに比べて上昇することがわかった.主観的には,線形予測に用いることができるインパルス応答のサンプル数が30(サンプリング周波数:48kHz)あれば,被験者は推定HRIRと実測HRIRの違いを有意に聴き分けられないことが明らかとなった.
- 2008-06-20
著者
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高根 昭一
秋田県立大学システム科学技術学部
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青天目 真広
秋田県立大学大学院システム科学技術研究科
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佐藤 宗純
秋田県立大学システム科学技術学部電子情報システム学科
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佐藤 宗純
秋田県立大学システム科学技術学部
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渡邉 貫治
秋田県立大学システム科学技術学部
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安倍 幸治
秋田県立大学システム科学技術学部
-
安倍 幸治
秋田県立大
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高根 昭一
秋田県立大
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渡邉 貫治
秋田県立大
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安倍 幸司
秋田県立大学システム科学技術学部
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