ピッチ知覚に関する左右耳の優位性に関する検討(聴覚・音響信号処理/一般)
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概要
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聴覚や視覚のような一対の受容器を持つ感覚において,左右の感覚器の能力が完全に対称であることはなく,一方が他方より何らかの点で優位性を持つのが普通である.聴覚においては,これを優位耳と呼ぶ.優位耳に関する研究としては,Yundらによって提案されたCE音による優位性の強さの検討が良く知られている.本稿では,CE音の代わりに振幅可変信号を用いることで,より両耳分離音の左右の対称性を保ちながら,優位性の強さを検討できると考え,聴取実験による検討を行った.その結果,1000Hz以上の周波数帯域においては,優位耳側のレベルがおよそ20dB程度小さくとも,優位耳側に提示された刺激音列のピッチ知覚が優位になる傾向が示された.また,1000Hz以下の周波数帯域においては,両耳に提示された音のピッチを別々に知覚することが可能となるため,優位耳が存在しなくなることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-08-03
著者
-
高根 昭一
秋田県立大学システム科学技術学部
-
曽根 敏夫
秋田県立大・システム科技
-
佐藤 宗純
秋田県立大学システム科学技術学部電子情報システム学科
-
佐藤 宗純
秋田県立大学システム科学技術学部
-
曽根 敏夫
秋田県立大
-
曽根 敏夫
秋田県立大学
-
安倍 幸治
秋田県立大学システム科学技術学部
-
安倍 幸治
秋田県立大
-
高根 昭一
秋田県立大
-
大島 静夫
秋田工業高等専門学校
-
曽根 敏夫
秋田県立大学/システム科学
-
大島 静夫
秋田工業高等専門学校自然科学系
-
曽根 敏夫
東北大
-
安倍 幸司
秋田県立大学システム科学技術学部
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