水平面上の2音源による先行音効果における音像方向の変化に関する考察(一般セッション(1),「手」,「感性情報処理」及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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我々は,より自然な定位感を持つ拡声システムへの応用を目的に,先行音効果の発生する音源間の時間差の範囲,及び時間差と先行音効果により生じる音像位置の関係を調査してきた.しかし,音像の絶対方向を回答させる手法を用いた検討では,いくつかの問題のため,音源間の時間差と音像位置の関係を明確に示すことができなかった.最も大きな問題は,加法定位領域から先行音効果の領域へ推移する時間差の範囲で,絶対判断による音像の回答方向があいまいとなってしまうことである.また,被験者の判断した方向が本当に被験者の知覚した音像の空間的位置と一致しているのかが不明確であった.そこで,我々はそれらの問題を解決し,より信頼できる結果が得られるよう相対的な判断を導入した新たな実験手法を提案し,空間的に離れた2音源間の時間差がによって,それらにより作り出される音像がどのように推移するのかを検討した.上述の新たな手法を用いた聴取実験の結果,先行音効果による音像が2音源間の時間差によって,大きく2つのグループに分類することができたので報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-11-30
著者
-
高根 昭一
秋田県立大学システム科学技術学部
-
佐藤 宗純
秋田県立大学システム科学技術学部電子情報システム学科
-
佐藤 宗純
秋田県立大学システム科学技術学部
-
安倍 幸治
秋田県立大学システム科学技術学部
-
安倍 幸治
秋田県立大
-
高根 昭一
秋田県立大
-
砂田 大輔
秋田県立大学大学院システム科学技術研究科電子情報システム学専攻
-
安倍 幸司
秋田県立大学システム科学技術学部
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