Kirchhoff-Helmholtzの積分方程式の性質を利用した音場制御手法
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概要
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Kirchhoff-Helmholtzの境界積分方程式を音場に対して適用すると,ある閉じた境界で囲まれたある領域内の音場を,その境界上の音圧.音圧傾度と,領域内にある音源からの直接音成分によって表現することができる.この表現は,音場制御において幾つか都合の良い性質をもつ.たとえば,制御領域の中に音源がない条件の下でこの表現を音場制御に当てはめれば,ある領域内の音場を,その境界上の音圧・音圧傾度のみで制御できることが導かれる.その他にも,Kirchhoff-Helmholtzの境界積分方程式は音場制御において興味深い性質をもつ.本報告では,このような観点から,音場制御手法の中で,Kirchhoff-Helmholtzの境界積分方程式の性質を利用したものを概観する.また,著者らが提案するKirchhoff-Helmholtzの境界積分方程式に基づく音場の無響化手法を紹介し,その特徴と問題点について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-12-13
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