サブスペース法を用いた音声強調法とその音声認識への応用(第2報)
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概要
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筆者らは, サブスペース法を用いた音声強調法を提案している.この方法は, 空間相関行列の固有値分布において, 方向性信号のエネルギーは少数の主な固有値マッピングされ, 非方向性雑音のエネルギーは全ての固有値に分散することを利用し, 雑音のエネルギーのみを含む固有値を切り捨てることにより音声強調を行うものである.本報告では, 適応ビームフォーマである最小分散法と提案法を組み合わせることにより, 非方向性雑音と方向性雑音が混在する環境にも有効なように, 提案法を拡張した.続いて, 提案法を用いて, モデル環境及び実環境において音声認識実験を行った.この結果, 実験を行った様々な条件のほぼすべてにおいて, 従来法である単体の遅延和法, 最小分散法に対し, 認識率の改善が見られた.
- 1998-08-28
著者
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