コヒーレントサブスペース法を用いたアレイ信号処理による音声強調
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概要
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音声認識システムなどを雑音存在下で用いる場合, 雑音を除去し, 音声信号のスペクトルを回復する音声強調の技術が必要不可欠である. 本報告では, 特に, 背景雑音などの非力向性雑音が環境に存在する場合, マルチマイクロホンを用いて収集した信号から, 雑音を効果的に除去し, 音声信号のLPCスペクトルを回復する手法を提案する. この方法は, 方向同定の分野で確立された, Subspace (部分空間)法及びCoherent subspace法をベースにしており, 目的とする音声信号の寄与が低い部分空間を空間相関行列内から取り除くことにより; 雑音のエネルギーを抑制する. シミュレーシヨンの結果から, 従来の遅延和型のビームフォーマでは推定できなかったフォルマントのピークが, 提案法により推定できる場合があることが示された.
- 1996-07-19
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