音声の音響音声的変動パターンの類型化 : データベースと生成領域からの類推の利用 : 視聴覚技術 : 聴覚、音声関係および一般
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概要
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音声認識システムの高性能化にとって重要な役割を担うと考えられる音韻系列の音響音声的変動の表現法とその変動パターンの獲得を、機械的、体系的に行う方法について述べる。ここでは、この問題を扱う上でボトルネックとなる実サンプルデータの不足を音韻の調音領域における特徴からの類推によって補完する方式を提案する。変動はこれまで提案してきた音素片ネットワーク表現の枠組みの中で、CVC型の部分ネットを基本単位としてモデル化される。変動パターンの獲得は、音素片にラベル付けされた音声データベースより、部分ネットのアークの重みを評価する方法で行われる。規則により生成された全CVC型について、ネットパターンテーブルが作成され、上記の重みのパターンが初期値として書き込まれる。次に、このテーブルの更新という形で類推に基づく変動のグループ化が実行される。使用したデータベースは1542語よりなる音韻バランス単語セットである。最後に、このデータベースを用いて行った実験結果によって、その有用性を考察する。
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1990-06-27
著者
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