Kinectを用いた複数聴取者向け聴覚ディスプレイシステムの構築に関する検討(音響信号処理,聴覚,一般)
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概要
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音像定位の手がかりを与え,聴取者に対して任意の音像を提示するシステムを聴覚ディスプレイシステムと呼ぶ.従来のシステムは,聴取者1名を想定しているものが多いが,現実の空間では聴取者が複数存在し,空間を共有する状況が考えられる.複数名に対し同一の音像を提示するためには,各聴取者の頭部の位置や向きの情報が必要である.本研究では,複数の聴取者の位置・向きを取得するインタフェースを構築することで,複数聴取者向けの聴覚ディスプレイシステムの実現を目指している.本報告では,構築したインタフェースが聴取者の位置や向きの変化を正確に取得し,正確なHRTFを選択できているかを実験によって評価した.結果から,構築したインタフェースを用いれば複数の聴取者に対して同一の音像を提示できることが示された.さらに,聴取実験を行い,聴取者が同一の音像を知覚できるかを評価した.実験結果より,不安定ではあるが,複数の聴取者が同一の方向に音像を知覚することが示唆された.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-08-02
著者
-
佐藤 宗純
秋田県立大学システム科学技術学部
-
安倍 幸治
秋田県立大学システム科学技術学部
-
安倍 幸治
秋田県立大
-
高根 昭一
秋田県立大
-
渡邉 貫治
秋田県立大
-
鈴木 康平
秋田県立大学大学院システム科学技術研究科
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