重回帰分析を用いた演奏ルールの抽出
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概要
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音楽解釈に関する研究は,音楽学・心理学の分野で広範に行われてきた.また認知構造を理解する上で,音楽解釈をコンピュータに行わせることは大変に興味深い.しかしそれらの研究をそのまま計算機に実装するには問題点が多く,現在に至るまで総合的に音楽解釈を行うコンピューテーショナルモデルはほとんど無かった.本稿では,それらの問題点を整理した上で新たな総合的音楽解釈モデルを呈示する.そのモデル中で,楽譜上の情報を実演奏に結びつける「演奏ルール」を抽出する部分に関して,重回帰分析を応用した手法を提案する.従来重回帰分析は非線形要因の解析には不向きであると考えられてきた.一方音楽において,同一の楽譜記号等が異なる位置に存在する場合,単一の演奏ルールでは表現できないという非線形的現象がある.今回はこのような問題に対処する手法を提案する.この手法は音楽以外の分野においても新たな応用が期待される.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-07-21
著者
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