13. 浸透圧脱水による農産物の凍結障害抑制効果(第49回低温生物工学会研究報告)
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概要
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Osmotic dehydration was examined as a preventive method of tissue softening of agricultural products by the freezing injury. Carrot and potato tissues were dehydrated in 50% (w/w) sucrose solution at 10℃ for 24 hours. Injury of cell plasma membrane by freezing-thawing or osmotic dehydration was analyzed by the electrical measurement. Rheological properties of cell tissues were determined by the vibrating reed method. Cell plasma membrane of carrot tissue was relatively resistant to osmotic dehydration. Therefore, viscoelasticity of rehydrated carrot tissue pretreated by the osmotic dehydration before freezing-thawing showed 2-3 times higher that of control without osmotic dehydration, suggesting the effect the osmotic dehydration to prevent tissue softening after freezing-thawing. On the contrary, cell plasma membrane of potato tissue received a serious damage by the osmotic dehydration so that pretreatment by the osmotic dehydration was not effective for the prevention of freezing injury in this case. This result suggested some difference in the cell membrane structure between potato and carrot.
- 低温生物工学会の論文
- 2003-12-30
著者
-
宮脇 長人
石川県立大学生物資源環境学部食品科学科
-
藤井 智幸
新潟薬科大学応用生命科学部
-
大西 茂彦
香川県産業技術センター発酵食品研究所
-
大西 茂彦
香川県産業技術センター
-
宮脇 長人
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
藤井 智幸
東大 大学院
-
宮脇 長人
東京大学農学部農芸化学科
-
宮脇 長人
石川県大 生物資源環境
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