説明図と説明文を有機的に統合したハイパーメディアの構築

概要

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教科書や専門用語事典等は、説明文や説明図等を相補的に用いることにより、受け手に簡潔かつ正確に意味を伝えるように作られている。説明図は大まかな意味を把握する場合に有効な伝達手段であり、一方、説明文は細部を理解する場合に有効な伝達手段となっている。同様の効果を計算機上で実現するのを目的として、マルチメディア、ハイパーテキストなどのように複数のメディアを計算機上で統合的に扱うシステムが近年実用化されている。例えば、ハイパーメディアの多くは、文章中の用語や画像、音声等のメディア間をリンクで結び付けることにより構築され、このリンクをたどることによりメディア間を横断的に渡り歩くことを可能にしている。しかし、現在広く用いられてるシステムには次のような問題がある。・人間があらかじめメディア間のリンク付けを行なわなければならない。・検索範囲がリンクにより制限されてしまう。つまり、あらかじめ手動でつけられたリンクをたどることしか出来ないために、人間が対話的に説明を行なう場合のような、柔軟な対応を行なうことが難しい。本研究では、この点を解決するために、教科書や専門用語事典の中の説明図とその説明文の構成要素および内部構造の詳細な対応付けを半自動的に行ない、それを用いて両方のメディアの長所を生かす(簡潔かつ必要に応じて詳細な意味を伝える)ことの出来るハイパーメディアを構築する方法を提案する。
1995-03-15

説明図と説明文を有機的に統合したハイパーメディアの構築

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