多眼ステレオ法を用いた運動視差の再現可能な3次元画像表示 : 表示画像の生成と評価(<論文特集>3次元画像情報技術)
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概要
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電子的媒体により実現される, 運動視差の再現可能な3次元画像表示方式を提案する.システムは, 撮影部と表示部によって構成される.撮影部は, カメラマトリクスによって撮影された多視点画像に多眼ステレオ法SEAを適用し, 撮影画像とその奥行き情報で構成される, 3次元シーン表現を生成し, 表示部に伝送する.表示部は, 上下左右, 前後を含む任意方向への観察者の瞳位置移動に対応した見え方画像を, 3次元シーン表現を用いて生成し提示する.本方式は, 実情景を対象としており, 実写画像に近い品質の画像を自由度の高い瞳位置で提示できることが特徴である.観測者とスクリーンの相対的な位置関係を考慮した画像生成を行うことで, 固定式のスクリーンにおいても, 3次元的に正しい運動視差を再現できる.実験的に構築した3次元画像表示システムを用いて主観評価実験を行い, 撮影時のカメラ間隔や各種の表示環境パラメータと, 観察者が感じる臨場感との関係を考察した.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1996-09-20
著者
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