粗に配置したカメラマトリクスによる3次元画像表示

概要

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我々の提案する3次元画像表示方式は図1に示すように、格子点上に配置したカメラマトリクスによって撮影された画像より、シーンの3次元形状情報を多眼ステレオ法を用いて復元する。この情報をもとに観察者の動きに従った任意視点位置からの見え方画像を生成し提示することを可能とした。観察者に高い臨場感を与えるためには、適切な見え方の変化、実写レベルの画質、広い視域(観察者の移動可能範囲)、広い視野角(提示画像サイズ)などを再現する必要がある。そのためには、小間隔で多数のカメラを並べたカメラマトリクスによって撮影した画像が必要であり、撮影部の実現時の問題となる。カメラの台数を少なくするためにカメラ間隔を大きくした場合、3次元情報の復元ためのステレオ対応精度の低下や、共通に撮影される部分の減少による生成画像の視野角減少などの問題が生じる。本稿では、3次元情報復元の精度が保証されている範囲内にカメラ間隔を設定した3×3のカメラマトリクスを一組とし、それらを粗に配置することで比較的少数枚の入力画像によって広範囲の見え方画像を生成の可能にする手法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06