対話型教育系における利用者の知識の獲得
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概要
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我々は、「利用者がコンピュータに教える」というパラダイムに基づいて、コンピュータによる子供の教育ツールを研究している。[1]では、仲間はずれクイズを用いた対話型教育システムを作成し、利用者は、コンピュータとクイズを出し合いながら、楽しく学ぶことができた。このシステムでは、「AのBはCである」という簡単な知識構造を持ち、利用者の知識を獲得していた。この知識構造で階層構造を表現するとき、Bにあてはまる言葉として「種類」、「例」などがある。しかし、利用者によって、この言葉は一定ではない。このため、システムが利用者の概念階層を理解することが難しい。そこで、利用者の概念階層を獲得するために、概念を自由に表現できるシステムをX Window System上に作成した。このシステムは、概念の包含関係を図で表現させることで、利用者の概念階層を獲得するというものである。このシステムで自由に概念階層を作らせたところ、56個の階層概念を得ることができた。その概念階層構造の正解率は、87.5%であった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
-
小谷 善行
東京農工大学共生科学技術研究院先端情報科学部門
-
乾 伸雄
東京農工大学 共生科学技術研究部 システム情報科学部門
-
乾 伸雄
東京農工大学
-
乾 信雄
東京農工大学大学院共生科学技術研究部
-
小谷 善行
東京農工大
-
石井 余史子
東京農工大学大学院工学研究科
-
豊田 幸雄
東京農工大学 工学部 電子情報工学科
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