前編集結果を利用した前編集自動化規則の獲得
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概要
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機械翻訳システムの解析精度を落とす原因の1つとして, 辞書や文法をはじめとした知識の不足があげられる. しかし, すべての知識をあらかじめ網羅的に記述しておくことは困難であり, 不足している知識を何らかの方法で獲得できなければならない. さらに, 解析誤りや解析不能に直面するのは利用者であることを考えると, 不足している知識を利用者から獲得できることが重要である. そこで, 本論文では, 前編集前後の解析結果から前編集を自動化するための規則の学習手法を提案する. 原文をうまく翻訳できるように修正するという前編集は従来から行われており, 利用者がシステムに知識を伝達する形態として利用できる. 学習される規則は, 前編集前後の表層構造間の対応規則として定義され, 文法的な知識と語彙的な知識を記述する. 学習は漸進的に行われ, (1) 前編集前後の解析結果中に含まれる構成要素の対応関係の認識, (2) 前編集部分の抽出, (3) 既存の規則との合併, といったプロセスを経る. この手法によれば, 利用者は前編集を制約する条件を明示的に指定する必要がなく, 前編集を行うだけで, システムは前編集を自動化する規則を獲得することができる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-01-15
著者
-
小谷 善行
東京農工大学共生科学技術研究院先端情報科学部門
-
乾 伸雄
東京農工大学 共生科学技術研究部 システム情報科学部門
-
乾 伸雄
東京農工大学
-
西村 恕彦
東京農工大学 工学部 電子情報工学科
-
山口 昌也
東京農工大学工学部電子情報工学科
-
乾 信雄
東京農工大学大学院共生科学技術研究部
-
小谷 善行
東京農工大
-
西村 恕彦
東京農工大学工学研究科
-
西村 恕彦
東京農工大学
-
西村 恕彦
東京農工大学工学部数理情報工学科
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