Suplatast tosilate (IPD-1151T)の生殖・発生毒性試験(第2報) : ラット経口投与による胎児の器官形成期投与試験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
IPD-1151Tの0, 300, 900およ2700mg/kgをラット胎児の器官形成期(妊娠7日〜17日)に経口投与して, 母獣, 胎児および出生児におよぼす影響を検討した。1. 母獣では, 2700 mg/kg群で流涎, 立毛などの症状がみとめられ, 7例(19.4%)が死亡した。また同群の体重, 摂餌量は妊娠・哺育期間を通じて低かった。900mg/kg群では摂餌量が軽度に低下したが, 300mg/kg群に著変はみられなかった。2. 胎児では, 2700mg/kg群で体重の低下と発育遅延に起因すると思われる心室中隔欠損の明らかな増加がみられた。900mg/kg以下の群に著変はみられなかった。3. 出生児では, 雌雄の2700mg/kg群で成育期間を通して, 雄の900mg/kg群では一時的に, 体重が低かったが, その他の発育分化, 機能, 行動および生殖能の諸検査に著変はみられなかった。 4. IPD-l15lTの無影響量は母獣および出生児について300mg/kg, 胎児については900mg/kgであると推定された。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1992-05-11
著者
-
吉田 良一
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
-
小井田 雅弘
大鵬薬品工業株式会社製薬センター安全性研究所
-
片山 茂紀
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
-
山北 修
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
-
四宮 充普
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
-
池渕 一也
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
-
池渕 一也
大鵬薬品工業株式会社製薬センター安全性研究所
-
四宮 充普
大鵬薬品工業株式会社製薬センター安全性研究所
-
四宮 充晋
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
関連論文
- 新規抗悪性腫瘍薬S-1の生殖・発生毒性試験 (第4報) : ラット経口投与による周産期および授乳期投与試験
- Mofezolac (N-22)の生殖・発生毒性試験(第2報) : ラット経口投与による胎仔器官形成期投与試験
- Suplatast tosilate (IPD-1151T)の抗原性試験
- Suplatast tosilate (IPD-1151T)の生殖・発生毒性試験(第3報) : ウサギ経口投与による胎児の器官形成期投与試験
- Suplatast tosilate (IPD-1151T)の変異原生試験
- PREDNISOLONE FARNESYLATE (PNF)ゲルの皮膚および眼粘膜に対する影響
- PREDNISOLONE FARNESYLATE (PNF)の生殖・発生毒性試験(第4報) : ラット皮下投与による周産期および授乳期投与試験
- PREDNISOLONE FARNESYLATE (PNF)の生殖・発生毒性試験(第2報) : ラット皮下投与による胎児の器官形成期投与試験
- PREDNISOLONE FARNESYLATE (PNF)の生殖・発生毒性試験(第1報) : ラット皮下投与による妊娠前および妊娠初期投与試験
- Propiverine hydrochloride生試験(第4報) : ラット経口投与による周産期および授乳期投与試験
- Suplatast tosilate (IPD-1151T)の生殖・発生毒性試験(第4報) : ラット経口投与による周産期および授乳期投与試験
- Halopredone acetate (THS-201)の変異原性試験
- 6-Amidino-2-naphthyl 4-[(4,5-dihydro-1H-imidazol-2-yl) amino] benzoate dimethanesulfonate (FUT-187)の生殖・発生毒性試験(第5報) : ラット経口投与による周産期および授乳期投与試験
- 6-Amidino-2-naphthyl 4-[(4,5-dihydro-1H-imidazol-2-yl) amino] benzoate dimethanesulfonate (FUT-187)の生殖・発生毒性試験(第1報) : ラット経口投与による妊娠前および妊娠初期投与試験
- Cefodizime sodiumの局所刺激性試験
- Suplatast tosilate (IPD-1151T)の生殖・発生毒性試験(第2報) : ラット経口投与による胎児の器官形成期投与試験
- Mofezolac (N-22)の抗原性試験
- Mofezolac (N-22)の生殖・発生毒性試験(第4報) : ラット経口投与による周産期および授乳期投与試験
- Mofezolac (N-22)の生殖・発生毒性試験(第1報) : ラット経口投与による妊娠前および妊娠初期投与試験
- Propiverine hydrochloride生殖試験(第3報) : ウサギ経口投与による器官形成期投与試験
- Propiverine hydrochloride生殖試験(第2報) : ラット経口投与による器官形成期投与試験
- Propiverine hydrochloride生殖試験(第1報) : ラット経口投与による妊娠前および妊娠初期投与試験
- Cefodizime sodiumの抗原性試験
- Cefodizime sodiumの生殖試験マウスにおける周産期および授乳期静脈内投与試験
- 1,1,3-trimethyl-5-phenylbiuret (ST-281) の生殖試験 : ウサギ経口投与による器官形成期投与試験
- NT-1 テープおよび10% Nitroglycerin (NT-1 原薬) の経皮投与による急性毒性試験
- ニホンウズラにおける血清エステラーゼアイソザイム(E_8-5,E_8-6およびE_8-7)の遺伝変異
- 新規抗悪性腫瘍薬S-1の生殖・発生毒性試験 (第1報) : ラット経口投与による妊娠前および妊娠初期投与試験
- Suplatast tosilate (IPD-1151T)の生殖・発生毒性試験(第1報) : ラット経口投与による妊娠前および妊娠初期投与試験
- Mofezolac (N-22)の生殖・発生毒性試験(第3報) : ウサギ経口投与による胎仔器官形成期投与試験
- 新規抗悪性腫瘍薬S-1の抗原性試験
- 新規抗悪性腫瘍薬S-1の生殖・発生毒性試験 (第2報) : ラット経口投与による胎児の器官形成期投与試験
- 新規抗悪性腫瘍薬S-1の生殖・発生毒性試験 (第3報) : ウサギ経口投与による胎児の器官形成期投与試験
- PREDNISOLONE FARNESYLATE (PNF)の生殖・発生毒性試験(第3報) : ウサギ皮下投与による胎児の器官形成期投与試験