Propiverine hydrochloride生試験(第4報) : ラット経口投与による周産期および授乳期投与試験

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P-4の2, 10および50mg/kg/dayをSlc : SDラットの周産期および授乳期に強制経口投与し, 母体および出生仔の生後発育に及ぼす影響について検討した結果を次のごとく要約した. P-4の母体に及ぼす影響としては, 50mg/kg投与群で瞳孔散大, 一過性の流涎, 呼吸ラッセル音が観察され, 特に分娩所要時間の著しい延長を呈した1例では妊娠末期から分娩時にかけて立毛, 体温の低下, 四肢ならびに耳介の蒼白化, 削痩等も認められた. また, 50mg/kg投与群の体重増加は投与期間を通じて抑制され, 摂餌・摂水量も投与期間を通じて低値を示した. 剖検においては, 分娩所要時間の著しい延長を呈した1例で脾臓および胸腺の中等度ないし高度の萎縮ならびに副腎の中等度の腫大がみられた. 出生仔に対しては, 50mg/kg投与群で死産仔数の軽度の増加と4日生存率が明らかに低下した. 出生時に生存仔体重が低下し, 授乳期間を通じ軽度に増加が抑制された. 離乳後の育成期間中においても雄の体重増加量は対照群に比べ若干の低値を示した. さらに, 3週齢仔の臓器重量においても体重低値に起因した実重量の低下が認められた. 情動性, 運動協調性, 学習性および繁殖能等にはP-4投与の影響は認められなかった. 以上の結果から, 本試験の条件下ではP-4の親動物に対する一般毒性学的影響に関する無影響量ならびに親動物の生殖に及ぼす影響, 次世代および次々世代動物の発生に及ぼす影響に関する無影響量はいずれも10mg/kg/dayと考えられた.
1989-10-31

Propiverine hydrochloride生試験(第4報) : ラット経口投与による周産期および授乳期投与試験

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