PREDNISOLONE FARNESYLATE (PNF)の生殖・発生毒性試験(第2報) : ラット皮下投与による胎児の器官形成期投与試験
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概要
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PNFの1, 5および25mg/kgをCrj: CD (SD)系ラットの胎児の器官形成期に皮下投与し, 母獣, 胎児の発生・発育および出生児の成長・発達および生殖能力に及ぼす影響にっいて検討し, 以下の結果を得た。1. 母獣(F_0)では, 全てのPNF投与群で用量依存的な体重増加抑制および軽度の摂餌量の減少が認められ, 剖検時に投与部皮下の白色化が用量依存的にみられた。しかし, いずれの投与群とも中毒症状および死亡例はみられず, 分娩および哺育状況にも影響はみられなかった。2. 胎児(F_1)では, PNFによる胚・胎児致死作用, 発育抑制作用および催奇形作用はみられなかった。3. 出生児(F_1)では, 生後発育, 反応性, 情動性, 学習能力および生殖能力のいずれにもPNFの影響はみられず, 胎児(F_2)にもPNFの影響は認められなかった。4. 本試験条件下では, 母獣(F_0)の一般毒性学的無影響量は1 mg/kg未満であり, 母獣(F_0)の生殖能力に対する無影響量, 胎児(F_1)の発生・発育に対する無影響量, 出生児(F_1)の成長・発達および生殖機能に対する無影響量ならびに胎児(F_2)の発生・発育に対す抗無影響量はいずれも25mg/kg以上であると推定された。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1992-11-30
著者
-
辻 正義
株式会社 九動 安全性研究所
-
中村 優
久光製薬株式会社 鳥栖研究所
-
四宮 充普
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
-
田中 英嗣
株式会社クラレ中央研究所 医薬開発グループ
-
谷口 英巳
株式会社 九動
-
中村 優
株式会社 九動 安全性研究所
-
田中 英嗣
株式会社 クラレ 中央研究所 医薬開発グループ
-
荒木 栄喜
株式会社 九動 安全性研究所
-
姫野 義文
株式会社 九動 安全性研究所
-
長野 正幸
株式会社 九動 安全性研究所
-
谷口 英巳
株式会社 九動 安全性研究所
-
四宮 充普
大鵬薬品工業株式会社製薬センター安全性研究所
-
四宮 充晋
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
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