PREDNISOLONE FARNESYLATE (PNF)ゲルのラットを用いた経皮投与による13週間反復投与毒性試験および5週間回復試験
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概要
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合成糖質コルチコイド製剤PNFゲルの0.25, 1, 4および16mg/kgをラットに13週間経皮投与し, その反復投与毒性を検討するとともに, 回復性について検討した。また, PNFゲル16mg/kgとほぼ等モルのプレドニゾロンを含むプレドゾロンゲル(PNゲル) 10mg/kgとの比較も行った。1. PNFゲル16mg/kg投与群では, 一時的な紅斑が投与部皮膚にみられたほか, 体重増加抑制, 白血球およびリンパ球の減少ならびに分節核好中球の増加, アルカリ性ホスファターゼ活性の上昇がみられた。また, 副腎, リンパ系器官および投与部皮膚の萎縮をはじめとして, 組織学的な変化が肝臓, 膵島, 骨および骨髄ならびに乳腺にみられた。2. PNFゲル4 mg/kg投与群では, 体重増加抑制がみられたほか, 副腎, リンパ系器宮, 投与部皮膚, 肝臓および骨髄に変化がみられた。3. PNFゲル1 mg/kg以下の投与では毒性変化はみられなかった。4. PNゲル10mg/kg投与群では, PNFゲル16mg/kg投与群とほぼ同様の変化がみられたが, その変化の程度はPNFゲルより強かった。5. 5週間の休薬により, PNFゲルおよびPNゲル投与による変化はほぼ消失し, 回復が認められた。6. 以上の結果より, 本試験におけるPNFゲルの確実中毒量は4 mg/kg/dayであり, 毒性学的無影響量は1 mg/kg/dayと判断された。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1992-11-30
著者
-
田村 一利
株式会社ボゾリサーチセンター
-
岡崎 修三
株式会社ボゾリサーチセンター 御殿場研究所
-
山崎 英一
株式会社ボゾリサーチセンター 御殿場研究所
-
星谷 達
株式会社ボゾリサーチセンター 御殿場研究所
-
田中 剛太郎
JEMS MMSトキシコゲノミクス共同研究グループ
-
田中 剛太郎
大鵬薬品工業
-
田中 英嗣
株式会社クラレ中央研究所 医薬開発グループ
-
田中 剛大郎
大鵬薬品工業株式会社製薬センター安全性研究所
-
田村 一利
株式会社 ポゾリサーチセンター 御殿場研究所
-
穴吹 一広
株式会社ボゾリサーチセンター
-
岡崎 修三
株式会社ボゾリサーチセンター御殿場研究所
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