Suplatast tosilate (IPD-1151T)の生殖・発生毒性試験(第1報) : ラット経口投与による妊娠前および妊娠初期投与試験
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概要
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IPD-1151Tのラットにおける親動物の生殖能力および胎児の発生に及ぼす影響を検討するため, Wistarラットの妊娠前および妊娠初期にIPD-1151Tの200, 600および1800mg/kgを経口投与した。親動物の一般状態, 生殖能力および剖検所見にIPD-1151Tによると思われる異常は認められなかったが, 体重において雌の1800mg/kg投与群で投与1週目以降に増加の抑制ないし抑制傾向がみられ, 摂餌量において雌の1800mg/kg投与群で投与開始日から妊娠6日まで減少ないし減少傾向がみられた。胎児の帝王切開時の検査において1800mg/kg投与群で胚・胎児死亡率が上昇した。外表・内臓および骨格にはIPD-1151Tによると思われる異常は認められなかった。以上のことから, 本試験条件下でのIPD-1151Tの無影響量は, 親動物で一般毒性学的には雄で1800mg/kg, 雌で600mg/kg, 生殖能力については雌雄とも1800mg/kgであり, 胎児で600mg/kgであると考えられる。
- 1992-05-11
著者
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山北 修
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
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麻生 直
財団法人化学品検査協会 化学品安全センター 日田研究所
-
梶原 康弘
財団法人化学品検査協会 化学品安全センター 日田研究所
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末田 昭二郎
財団法人化学品検査協会 化学品安全センター 日田研究所
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堀脇 信一
財団法人化学品検査協会 化学品安全センター 日田研究所
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森田 智志
財団法人化学品検査協会 化学品安全センター 日田研究所
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