カリキュラムに関する学生の意識調査 : 第 3 報 専門教育についての学生の意識(農学教育)
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概要
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本報は, 前2報に引き続き, 農学系大学・学部に在学する学生(修士課程に在学する学生を含む)を対象として, 実施したアンケート調査「学生の大学におけるカリキュラムに関する意識の調査」調査書の20の設問のうち, 設問9から14までの, 専門教育の内容のあり方に関する6つの設問をとりあげて解析をおこなったものである。1. 専門教育の内容のあり方についての学生の応答は, 学系の間にかなりのバリエーションはあるものの, 全体として, 「実社会との関連を明確にしてほしい」に対する応答が, 22.1%で最も高く, 「職場での実地教育をとり入れてほしい」に対する応答が19.9%でこれに次ぎ, 「時代に即応した科目がほしい」に対する応答が, 17.1%, 「もっと基礎的な科目がほしい」に対する応答12.5%, 等となっており, 「地域にマッチした科目がほしい」に対する応答が最も低かった。2. 卒業要件として適当と考える, 専門教育科目の単位数については, 「75以下」とした者が30.6%で最も高く, 次いで, 「82」とした者が24.5%, 「76」とした者が18.7%と続いている。これらの応答から単位数の重み付き平均を計算すると全体として, 81.3単位となった。3. 専門教育科目のうち, 必修単位数の比率に対しては, 「70」がよいとする者が34.1%で最も高く, 次いで「50」がよいとする者が32.2%となっており, 約三分の二の学生が, 専門教育科目の必修単位数は「70」または「50」がよいと応答している。必修率の重み付き平均は54.1%であった。4. 卒業研究が, 「必修制である」と応答した者は, 87.7%と高く, 「選択制である」と応答した者は, 12.3%に過ぎない。しかし, 「選択制であるが履修している」と応答した者は, 88.6%にのぼっており, 卒業研究に対しては, 学生の意識が格段に高いことがうかがい知られた。5. 卒業研究が, 「選択制であるが履修している」場合の履修の理由は, 「専門の研究をしたかったから」と応答した者が最も多く, 52.5%で, 次いで, 「大学生活のしめくくり」と応答した者は30.5%であった。6. 専門教育科目の開始時期に対しては, 「2年前期」がよいとする者が33.5%で最も高く, 次いで, 「1年前期」がよいとする者が27.8%であった。概して, 専門教育が早い時期に始まることを要望していることが明らかに見てとれる。
- 神戸大学の論文
- 1981-01-30
著者
-
西村 功
ボゴール農科大学
-
西羅 寛
神戸大学農学部
-
丹下 宗俊
神戸大学農学部
-
下田 与四雄
神戸大学農学部家畜管理学研究室
-
西村 功
神戸大学農学部
-
奥谷 禎一
神戸大学農学部
-
下田 与四雄
神戸大学農学部家畜管理学講座
-
下田 与四雄
神戸大学農学部家畜管理学教室
-
奥谷 禎一
神戸大学農学部農業昆虫学研究室
-
西羅 寛
神戸大学農学部(元)
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