水稲苗に関する研究 (第1報) : 播種密度と播床の土壤量が水稲苗の諸形質に及ぼす影響について

概要

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播種密度(180,540,900ml/3.3m^2;これは坪当り1,3,5合播に相当する)と播床の深さ(縦30×横57×高さそれぞれ4,6,8,10cmの木箱に土壌を1,3,5,7cmの深さに詰めると1.94,5.83,9.72,15.16kg土壌重/箱となる。使用に際してはこの箱を2あるいは3分して当てた。)を組合せ12種類の条件を設けた。播床には面積3.3m^2・深さ3cm当りN, P, Kいずれも成分量で37.5gを施した土壌を使用した。1968年5月4日に水稲全南風の種子を播種し, その後38日間に5回にわたり苗の諸形質について調査し, 次のような結果が得られた。播種密度と播床の深さについては, 薄播であり, 播床が深いほど苗の諸形質の伸長あるいは増加にとって良好であるという結果が得られた。苗の良否を判定する指標とされる地上部乾物重・草丈比率も薄播であり, 播床が深いほど高かった。またこれらの形質および比率は早い時期(播種後11日目)から播種密度や播床の深さによって影響を受けていることがわかった。T・R比率については諸形質や地上部乾物重・草丈比率ほど明瞭な傾向は認められなかった。
神戸大学の論文