アルファルファ幼植物におけるβ-アミラーゼ活性ならびにアイソザイムの日変化について

概要

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アルファルファ幼植物のMoapa (極暖地型), Du Puits (中間型), Rhizoma (極寒地型) の幼植物を用いてβ-アミラーゼ活性及び電気泳動法によるβ-アミラーゼアイソザイムの日変化について調査し, 以下のような結果を得た. 1. β-アミラーゼ活性の日変化についてはいずれの品種においても3から6時間単位で増減を繰り返し, 1日の中で活性の高い時間ならびに低い時間は品種によって異なり, これは品種の特性によるものではないかと思われた. 2. β-アミラーゼアイソザイムは常に主バンドのA-5, 活性の高いときに副バンドのA-6が検出された. また, β-アミラーゼアイソザイムはβ-アミラーゼ活性と同様の傾向を示し, β-アミラーゼ活性が高いときには副バンドのA-6が太く検出されβ-アミラーゼアイソザイムによっても品種の特性を認めることが可能であった. 3. 部位別β-アミラーゼ活性の推移は, 葉部に比べ茎部で活性が高く, この傾向は極暖地型のMoapaで大きく中間型のDu Puits, 極寒地型のRhizomaの順に差は小さくなった. この傾向は, 品種の特性によるものと考えられる.
日本作物学会の論文
1988-09-05