低温曝露時における鶏の血液成分および肝臓,筋肉成分の動態について(畜産学)

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1) ふ化後30日令の白色レグホン系の雄びな180羽を材料とし, 飼育温度を0℃, 5℃の2段階に設定した。各設定温度において, 動物を15日間にわたり恒温室(-5∿40℃まで設定可能)で恒温飼育した。この間に, 体重, 肝臓および浅胸筋の重量, さらに, 肝臓と浅胸筋の蛋白質含量および血液成分(血糖, 血液アミノ酸)等が低温曝露に際して, どのような動態を示すかについて検討を加えた。2) 体重については, 低温処理による体重の増加停止, もしくは著しい体重減少は認められなかった。しかし, 0℃区における増体量は, 5℃区のそれに比して劣勢であった。3) 肝臓重量については, 0℃区において, その値は5℃区に比較して高く, 5%水準で有意差が認められた。4) 浅胸筋重量については, 0℃区における値が若干高い傾向がみられたが, 有意な差は認められなかった。5) 肝臓と浅胸筋の蛋白質含量については, いずれも, 0℃区の値が大きく, ことに浅胸筋については, 0℃区と5℃区との間に顕著な差がみられた。肝臓, 浅胸筋のいずれにおいても, 0℃区と5℃区との間には, 5%水準で有意差が認められた。6) 血糖量, 血液アミノ酸総量については, 両方共に0℃区の値は, 5℃区と比較して低く, その差も, 5%水準で有意であった。
神戸大学の論文

低温曝露時における鶏の血液成分および肝臓,筋肉成分の動態について(畜産学)

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