骨格筋活動におよぼす麻痺性貝毒の影響
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概要
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1. 毒化ホタテガイの中腸腺から抽出したGTX群をウサギに投与し, それが神経-筋系の活動にどのような影響を与えるかを筋電図学的に検討した。ウサギに後傾姿勢を保持させながら, M. gastrocnemiusから, 単一NMUの放電を, 正常時, 投与直後, 投与後2時間および投与後4時間の4回にわたって連続的に記録した。この記録から, 放電間隔時系列を作成し, ついで, この時系列から, 緩慢な動揺と不規則な変動を取り出し, 方式に従って, それぞれの変動に分析的考察を加えた。2. GTX群の投与によっても, 緩慢な動揺の変動の幅には, ほとんど変化は認められず, 動揺の経過は終始滑らかであった。これより, GTX群は, 上位運動神経系の活動にはほとんど影響を与えないものと考えた。3. 不規則な変動から求めたτ^^--S点は, 投与前は極めて狭い分布域を示したが, 投与後は, 次第に分布域を拡大する傾向を示した。これより, GTX群は下位運動神経系の活動に対し抑制的に働くと解釈した。
- 神戸大学の論文
- 1983-01-30
著者
-
勝田 新一郎
神戸大学医学部第2生理学教室
-
勝田 新一郎
日本油脂検査協会
-
田場 典治
神戸大学農学部家畜管理学研究室
-
知見 憲次
日本食品油脂検査協会
-
勝田 新一郎
神戸大学医学部生理学第二講座
-
田場 典治
神戸大学農学部
-
知見 憲次
神戸大学農学部
-
勝田 新一郎
神戸大学医学部
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