骨格筋の疲労に関する筋電図学的研究 : VIII 単一 NMU の放電間隔時系列における R 型変動に対する各種薬物の影響(畜産学)
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概要
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1. 骨格筋疲労時における脊髄神経機構の機能の変化に対する, vitamin B_1,Vagostigmin, Wintermin, caffeine, 硝酸ストリキニーネ, Myoserolなどの投与効果を筋電図学的に検討した。イヌに後より駐立を2∿2.5時間にわたって維持せしめながら, M. flexor carpi ulnarisならびにM. gastrocnemiusより単一NMUの筋電図を経時的に記録した。硝酸ストリキニーネと, Myoserolは駐立直前にそれぞれ皮下に注射し, 他の薬物は駐立後1時間に群化放電の発現を確認したあと, それぞれ皮下に投与した。経時的に求めた筋電図から放電間隔ダイヤグラムを作成し, これよりR型変動を抽出して, これについて方式に従って解析を加えた。2. Vitamin B_1 (100mg), Vagostigmin (0.5mg)および硝酸ストリキニーネ(0.5mg)は, ともに脊髄の神経機構に対して賦活的効果を示し, これらの投与はR型変動の周期をかなり短縮せしめた。3. Myoserol (100mg)は, 脊髄の神経機構に対し抑制的に働き, これの投与によってR型変動の周期はかなり延長した。4. Wintermin (0.5mg/kg)ならびにcaffeine (10mg/kg)は, いずれも脊髄の神経機構に対しては無効であって, これらの投与によっても, R型変動の周期に対する影響は全く認められなかった。
- 神戸大学の論文
- 1981-01-30
著者
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