低温環境が発育中のヒナに及ぼす影響について : I. とくに体温の変動について(畜産学)
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概要
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白色レグホン種, 雄ビナ398羽を用い, 3種類の温度環境, (1)育すう器内(最初約38℃, しだいに減温し最終的には31℃), (2)常温の飼育室内(28℃ないし15℃), および(3)恒温室(5℃に調節)のもとで飼育した。実験ビナは4群に分けた。第1群は終始育すう器内で飼育, 第2群は1,2および3週令のはじめの3日間ずつ育すう器から恒温室に移して飼育, 第3群は同様な操作で同じ期間を常温の室内で飼育, および第4群は1および2週令のヒナを予じめ1週間ずつ常温室で飼育したものを2および3週令のはじめの3日間ずつを恒温室に移して飼育した。なお各々のヒナは爾余の期間は育すう器内で飼育され, 上記の3日間の各種測定に際し3分の1ずっと殺され血液成分の検索に供された。次の知見を得た。1. 3週余を育すう器内で飼育された第1群のヒナの体重成長について次の回帰方程式を得た。log y=0.03561x+1.5569ただし, x : 日令, y : 体重(グラム)かつxとlog yとの間の相関は0.9955であった。2. 第1群のヒナにおける日令-体温曲線の方程式は次のとおりであった。y=42.20-2.1614e^<-0.1072x>ただし, x : 日令, y : 体温(摂氏)かつxとlog (42.20-y)との間の相関は-0.8548であった。3. 1週令のヒナは5℃の低温環境が酷し過ぎたようで, いずれも恒温室に移した後20時間以内にへい死した。第2週令以後には同様の条件でへい死するものは皆無であった。あらかじめ室温に7日間おいた後に低温処理をおこなったものではある程度の温度順化が認められた。
- 神戸大学の論文
著者
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下田 与四雄
神戸大学農学部家畜管理学研究室
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下田 与四雄
神戸大学農学部家畜管理学講座
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下田 与四雄
神戸大学農学部家畜管理学教室
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井上 正人
神戸大学農学部
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湯本 章人
神戸大学農学部
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住友 恒和
神戸大学農学部
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