プランジャ・ポンプの吐出量変動(農業工学)

概要

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空気室を取り去り, 代りに圧力調整器に差圧弁の変動を緩和するためのオイル・ダンパを組み込んだ動力噴霧機を搭載したスピードスプレヤにおいて, 噴霧量が時間とともに漸減する現象が見られた。この現象を, スピードスプレヤの車体等の振動, 吐出圧力の変動, 調圧弁の変位と関連させて調査した。測定点は動力噴霧機の吐出圧力, 圧力調整弁の変位量, 動力噴霧機横の車体と噴霧機のクランクケース上部の振動の4点である。圧力は容量100kgf/(cm)^2(9.81MPa)のフラッシュダイヤフラム型圧力変換器で, 振動は容量5Gの歪ゲージ式加速度計で, 調圧弁の変位は差動トランスで検出した。噴霧量はトラックスケール上に水槽を置き, 全ノズル20個のうち, 10個のノズルから一定重量の水が吐出されるのに必要な時間を測定し, 換算した。この時, 残り10個のノズルからの噴霧量はスピードスプレヤのタンクにもどした。実験は吐出圧力を10kgf/(cm)^2(0.981MPa), 15kgf/(cm)^2(1.472MPa), 20kgf/(cm)^2(1.962MPa)の3段階に, ノズルからの噴霧量を少・中・多の3段階, 計9区で行った。その結果, 噴霧量の多少にかかわらず, 漸減現象が起きることが確かめられ, 特に大吐出量に著しいことが判った。即ち, 吐出圧力が20kgf/(cm)^2(1.962MPa)で噴霧量が52∿66 l/min.の時にこの現象が著しかった。また, 噴霧量が多いと調圧弁の開度が小さくなってくるのが判った。さらに, スピードスプレヤの車体の振動, 即ち, 送風機用と動力噴霧機用エンジンの回転数による振動が調圧弁の変位に影響を与えていることとも判った。
神戸大学の論文

プランジャ・ポンプの吐出量変動(農業工学)

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