人間-農業機械系に関する基礎的研究 : 第 2 報追跡動作系の過渡応答に影響する因子(農業生産工学)

概要

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人間の介在する制御系を設計するには, 人間の定常的な応答特性のみならず, 過渡的な応答特性を究明する必要がある。制御系の状態によって, 人間の制御成績がどのように影響を受けるかを調べるため, 制御者, 操作器感度および操作力を変えて, ステップ応答試験を行なった。得られた結果を要約すると, 1) むだ時間は, 制御者の個人差が大きく表われているが, 操作器感度と操作力の影響は認められなかった。2) 立上り速度は, 制御者と操作器感度の影響が認められたが, 制御者の効果が特に顕著であった。3) 整定時間には, 制御者間に個人差があり, また, 操作器感度によっても差のあることが認められた。操作器感度が高くなると, 整定に要する時間は長くなる傾向がある。4) 制御成績は, 制御者間にかなりの個人差があった。また, トラッキングの調整段階では, 操作器感度の影響も受けることがわかった。5) 制御成績評価関数と過渡応答特性値との間には関数関係のあることが認められた。
神戸大学の論文