大規模養鶏団地のシステム化設計

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養鶏業の国際競争力の強化や3K産業から脱皮するためには,生産・処理・販売の全体にかけて構造改善が問われている。本研究では,40万羽の集団的団地養鶏であるU養鶏組合と大規模化・自動化したK養鶏(集中型)とM養鶏(分散型)の事例を取り上げてU養鶏の現状の問題点を見つけ出し,改善方向を示す。U養鶏組合において,鶏卵の生産は個別農家,生産資材の供給から鶏卵の処理・販売までは組合が請け負っている。U養鶏の生産費は,大規模・自動化された農場と比べると高く,鶏卵の処理は団地内のGPセンターでパック詰めし,経済連経由で出荷する。K養鶏の鶏舎は飼養環境を制御できるし,インラインシステムによって集卵し,除ふんの人手を必要としない。また農場内のGPセンターで処理して生協や液卵加工会社等へ販売している。M養鶏は,自動化した3の分散農場で生産された鶏卵を離れたGPセンターまで輸送して処理・販売している。鶏舎のタイプ別の1人当り飼養羽数,一定面積当りの飼養羽数,飼料要求率,公害問題においてもウインドレス鶏舎のK・M養鶏の方がU養鶏より優れているが反面,高い設備管理技術を必要とする。総合的にみて,幾つの制約条件を抱えているが,U養鶏組合が直面している課題を解決するためには,自動化したウインドレス鶏舎による大規模の生産・処理及び販売の一貫したシステムの確立が求められている。
1992-12-25

大規模養鶏団地のシステム化設計

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