亜熱帯地域の森林施業に関する研究 (VII) : 焼却後の二次遷移について(農学部附属熱帯農学研究施設)
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概要
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本研究は, 森林の伐採, 焼却後の再生過程における植生の変化をはあくするためにおこなった。本報においては, 焼却後1年目の二次林および萠芽木の実態を明らかにする。調査の結果を要約すると, 次のとおりである。二次林の樹種は27種であった。樹種別の本数は, ウラジロアカメガシワ30%, アカメガシワ15%, ヤマヒハツ11%, エゴノキ10%を占め, 残りの34%は他の23種からなっている。出現頻度は, アカメガシワ70%, ウラジロアカメガシワ65%で, 他の25種は45%以下であった。平均樹高は, アカメガシワ, アカメイヌビワ, カラスザンショウ, ウラジロアカメガシワ, ウラジロエノキの順で, それぞれ1.54m, 1.37m, 1.28m, 1.25m, 1.25mで, 他の22種は1m以下であった。最大および最小樹高は, それぞれ3.10m, 0.06mであった。伐根の総数は73本であった。そのうち, 萠芽株数は42.5%, 枯死株数は57.5%であった。萠芽樹種は13種であった。樹種別の萠芽本数率は, イジュ, リュウキュウモチ, エゴノキ, タブノキ, アデクの順で, それぞれ16%, 13%, 10%, 10%を占め, 残りの約41%は他の8種からなっている。1株当りの本数は, タブノキ17本, サザンカ11本, エゴノキ10本, アオガシ10本で, 残りの9種は10本以下であった。平均萠芽長は, エゴノキ1.66m, ウラジロカンコノキ1.50m, イジュ1.26m, イタジイ1.17mで, 他の9種は1m以下であった。最大および最小萠芽長は, それぞれ2.60m, 0.17mであった。
- 1981-11-30
著者
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