エゴノキの施業について (II)(林学科)

概要

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本報では, 各種の施業法について検討するため, 新たに, 試験地を10×10mのプロットに区画しなおし, 皆伐区, 択伐区, 対象区の3つの試験区を設け, 再調査を行うと同時に皆伐区を仕立本数によって40本区, 60本区, 80本区, 100本区の4つの区に区分し, 除伐を実行して本数の整理を行った。これらの結果を要約すれば次の通りである。1)プロット当りの立木本数は77∿241本と, プロットによってかなり差があるが, 相対幹距は6.4∿11.2%で, 全体的に密の状態である。2)本数での除伐率は, 40本区が48%, 60本区が41%, 80本区が58%, 100本区が53%であった。3)平均直径は3.9∿6.5cmの範囲で立木本数とほぼ逆比例の関係を示し, 平均樹高はプロット1と7以外のプロットでは6.0∿6.7mと近似した値を示した。また, 除伐に伴う平均直径及び平均樹高の増加量は, エゴノキの除伐本数の多い区ほど大きくなっている。4)直径分布は, プロット7がやや正規型の分布を示すのに対し, その他のプロットでは2∿4cm階に極大値をもち, 直径の大きな方向へ広がる非対称型の分布を示した。また, いずれのプロットにおいても直径分布に対してはワイブル分布式がよく適合した。5)ha当り材積は115∿176m^3で平均は146m^3である。また, ha当り平均生長量の平均は, エゴノキ以外の樹種(本数にして約7%)も含めて13.3m^3であった。6)材積での除伐率は, 40本区で34%, 60本区32%, 80本区35%, 100本区20%であった。
1979-12-11

エゴノキの施業について (II)(林学科)

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