エゴノキの施業について (I)(林学科)
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概要
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本調査は, エゴノキ林分の適切な施業法を確立するために行なうものである。今回は, その立木本数の変化と生長量について考察を試みた。1)本調査地の立木本数は2年間で全本数(1,317本)の約9%(121本)の枯損木が生じ, その約85%までが3cm以下の小径木で占められている。すなわち, 被圧の影響が大きいことを示している。また, 立木本数は, 5cm以下では減少するが, それ以上では逆に増加する傾向を示す。2)連年直径生長量は0∿1.1cmの範囲にあるが, 直径に比例して増加する傾向が認められる。連年直径生長量の平均は0.29cmと計算される。3)連年樹高生長量と直径との関係は, 二次式で表わすことができ, 直径の増加に伴って増加する傾向を示す。連年樹高生長量の範囲は0∿1.9mで平均は0.43mである。(4)連年材積生長量は, 8.96m^3と比較的良好な生長を示している。
- 1978-12-01
著者
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