スギみぞ腐病にかかった幼令林の被害解析について(林学科)
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概要
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本調査は, 8年生スギ林分のスギ溝腐病による被害状況を測樹学的な立場から把握するためにおこなったものである。調査の結果は, およそ次のとおりである。1)被害木の本数は全本数の約69%である。2)被害下部の地際からの高さは, 約80%までが0∿9cmの範囲にある。3)被害長は, 1mを越えるものは, わずか8%で, 平均は56cmである。4)被害溝の長さ, 深さ, および巾は, 各々平均15.6cm, 1.6cm, 3.7cmで, 1本当り平均3個の被害溝を有する。5)被害部の材積は, 全材積の約31%である。6)今後成林させても価値がないと思われる林木は26本で, 材積の被害率(被害部材積/被害木材[table]積×100)が80%以上の林木である。7)みぞ腐病の直径生長量におよぼす影響は胸高直径が増大するにつれて大となる。8)健全木と被害木の生長率は平均67%および47%となり, 健全木の方が生育は良好である。9)みぞ腐病の連年材積生長量におよぼす影響は, 胸高直径が増大するにしたがって増加し, 本林においては, 平均0.1508m^3の被害を受けているものと推定される。これは, 全生長量の19.5%に相当する。
- 琉球大学の論文
- 1969-10-01
著者
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