<論文>吸光スペクトル法による大気NO_2全量の測定
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概要
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NO_2の大気中全量の測定法を開発し予備的観測を行った.太陽・月を光源とした長光路吸光法を用い, NO_2以外に強い吸収帯の存在しない波長430-450 nm域を選び,スペクトル統計分析によって大気NO_2全量を精度良く求める方法を確立した.1977年3月〜10月にわたって東京と茨城県柿岡で予備観測を行った結果,NO_2の鉛直気柱内密度は平均として東京では〜10^<17>分子/cm^2,柿岡でも〜6×10^<16>分子/cm^2に達しており,また日々の変化,1日の内の変化がかなり大きいことがわかった.これは大気汚染の影響を示すもので,柿岡の値が東京に匹敵することは汚染の広域化を証拠立てている.今後は,自然状態でのNO_2量の測定布目的として,高い山の上,海上等の汚染の及ばない場所での観測を行う予定である.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
-
柴崎 和夫
國學院大學文学部
-
小川 利紘
東京大学理学系研究科
-
鈴木 勝久
東京大学理学部地球物理研究施設
-
等松 隆夫
東京大学理学部
-
柴崎 和夫
國學院大學
-
鈴木 勝久
横浜国立大
-
柴崎 和夫
東京大学理学部
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