観測ロケット搭載用1軸制御太陽追尾装置
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概要
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ロケットに搭載される太陽放射計を姿勢制御することを目的として1軸制御方式の太陽追尾装置(サン・ポインタ)を開発した。この装置はロケットがプレセッションによっておこす姿勢変動を補正するため,放射計の光軸方向をスピン軸を含む平面内で制御する機能を持っている。このような1軸制御によって,ロケットのスピンに従って回転する太陽放射計が太陽方向を向いたときに,太陽が放射計の光輪上を常に通りすぎるように制御することが可能になる。この1軸制御方式は本格的な2軸制御方式にくらべ,制御系が単純になるため非常に小型・軽量になるので,適度のスピンを持つロケット・人工衛星・バルーンにおいて天体のあらいポインティングに用いると大変有用であると思われる。ロケットでの搭載実験は1976年9月18日に内の浦から打ち上げられたK-9M-56号機を用いて行なわれ,太陽放射計を±1°の精度で制御することに成功した。
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