地球コロナおよび惑星間ヘリウムグローの観測
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1970年9月19目20時30分に打ち上げられた観測ロケット,L3H6号機による高度250〜2,017kmの間で地球コロナおよび惑星間空間に起因するとおもわれるヘリウム584Åおよび304Åグローの測定結果にっいてのべる.He 584Å強度は上昇時250〜720 kmの範囲で40から100R と増加し,それ以後ぱ減少し,高度1,600 kmでは30Rになった.ロケット下降時には1,400〜600kmの範囲では約5R,それ以後ぱ減少し,440kmでは2R以下であった.この結果をもちいて求めた中性大気の温度は1,180°K±50゜Kであり,またヘリウム密度は720kmにおいて(1.2±O.2)×10^6 atoms/cm^3となった.一方,He^+ 304Åは420〜1,200kmの開て12から4Rに減少し,また下降時には1.5±0.5Rであった.この強度は電離層に存在するヘリウムイオン量からすると強すぎるので,惑星間ブローである分算が大きい.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
関連論文
- 地球大気化学国際シンポジウム報告
- 対流圏における流跡線解析の試み
- P207 BIBLE-C航空機観測期間の熱帯域対流圏オゾンの層状増大の成因
- 太陽光の赤外分光観測に基づく大気微量成分の定量: 南極MAP における赤外分光観測
- S-520-4 号機による中間紫外大気散乱光観測とオゾン密度
- 「たいよう」衛星による中間紫外散乱光の観測
- 地球コロナおよび惑星間ヘリウムグローの観測
- 中間圈オゾンの観測
- 極端紫外大気光による夜間電離層の生成
- 昼間大気光6300Åおよび3914Å放射のロケット観測
- 2.3 飛翔体による電離圏の観測(2.各分野の成果)(宇宙観測最近10年の歩みと今後の展望)
- 熱圏下部の窒素分子振動温度, 回転温度および数密度 : 観測ロケット S-310-24 号機による観測
- 数理モデルによる熱圏一酸化窒素の日変化と太陽活動による変化の研究
- 科学衛星「大空」による中間紫外大気散乱光観測
- 極域大気組成の分光観測(g.将来計画)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part II)
- 大気球による微量大気成分実験 : ニューメキシコおよび三陸における大気オゾン観測
- 第16回国際オゾンシンポジウム報告
- 高緯度における中間圏オゾンの観測(f.極域電離層)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part II)
- 夜間大気光0_2 Atmospheric及びOHマイネル帯のロケット観測
- 観測ロケット搭載用1軸制御太陽追尾装置
- 大気オゾンのロケット観測
- 同時ロケット観測による夜間大気光酸素分子ヘルツベルグ I 帯及び酸素原子 557.7nm 緑線の励起機構の研究
- 三陸における成層圏二酸化窒素, オゾン高度分布の大気球観測 : B_-64,66 号機とオゾンゾンデ観測結果
- おおぞら BUV 観測によるオゾンのグローバル分布
- 成層圏NO_2高度分布の気球観測
- 吸光スペクトル法による大気NO_2全量の測定
- 自己吸収セルを利用したNOγ帯大気光測定 : 自己吸収の不完全性に起因する誤差の解析
- 昭和基地における一酸化窒素分子密度分布のロケット観測および5200Å放射の地上観測(f.極域電離層)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part II)
- 下部電離圈におけるNO密度の測定および中間紫外大気放射の研究
- 太陽放射を利用した超高層大気組成の定量的観測法
- M9:The Major Advances of Atmospheric Chemistry over the Past Decade and Their Impact on Public Welfare
- 8.ADEOS衛星塔載用IMG:(1992年度日本気象学会春季大会シンポジウム「新しい観測システム」の報告)
- 国際オゾンシンポジウム・対流圏オゾンワ-クショップ報告
- 高層大気物性(続気象学入門講座)
- 大気組成のグロ-バルな人工変成
- 成層圏微量成分の高度分布
- A Review of Optical Studies of the Upper Atmosphere