ベニタデのアントシアニン含量に及ぼす単色光の影響
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概要
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ベニタデ芽生えに光強度約9Jm-2s-1の単色光8種(400〜730nm) を1時間, 9時間, 3日間及び5日間とそれぞれ照射した. 芽生え1個体当たりのアントシアニン含量は, 短時間の1時間照射では665〜700nm (赤色域) で, 9時間照射では400〜460nm (紫〜青色域)と700〜715nm (遠赤色域) でそれぞれ高かった. 長時間の3日間照射では400〜460nmと665〜700nmでアントシアニン含量が高かったが, 5日間照射においては460nmと665nmに2つのピークが見られ, 後者の方が前者より30%高かった. なお, 1時間照射の場合を除き, 560nm (緑色域) でアントシアニン含量は最も低かった.次に比較的波長域の広い赤色光と遠赤色光 (光強度はそれぞれ6及び4Jm-2s-1) を単独あるいは交互に30及び60分間照射した. アントシアニン含量は最後の照射が赤色光の場合に高く, 遠赤色光の場合に低く, また赤色光•遠赤色光反応に可逆性が認められた. 1時間当たり5分間ずつの赤色光及び遠赤色光の交互照射を7回反復した場合にも同様な可逆性が認められた. 従って,ベニタデ芽生えのアントシアニン生成の際の光受容体の一つはフィトクロムであろうと推定された.
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