Dynamic computed tomography による肝内動門脈シャントの証明とその診断的意義
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概要
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肝細胞癌 (HCC) 41例, 肝硬変症 (LC) 20例の計61例に dynamic computed tomography (CT) を施行し, 又HCC 1例を除いた60例に腹部血管造影を施行した. dynamic CTでは, HCC 11例, LC1例に, 動門脈シャント (A-Pシャント) を診断し得た. これらは, 血管造影を施行できなかつたHCC1例を除いて全例血管造影でもA-Pシャントが確認された. 血管造影でA-Pシャントが見られたが, dynamic CTで指摘できなかつた例は1例見られた. dynamic CTでA-Pシャントが描出されたHCC11例中10例は, CTにて腫瘤性病変に接しており腫瘍による門脈浸潤の為であると考えられた. 又HCCの残りの1例では, 腫瘤性病変とは離れており, LC例では, 腫瘤性病変は認めなかつた. これら2例では, 以前に行なわれた経皮的肝穿刺に伴う外傷性のものと考えられた.dynamic CTは, A-Pシャントの診断に有効であり, それによりある程度成因の検討もできると思われる.
著者
-
武者 広隆
国立千葉病院内科
-
野村 文夫
千葉大学医学部
-
武者 広隆
国立千葉病院 消化器科
-
後藤 信昭
国立千葉病院内科
-
河野 邦彦
千葉大学医学部第1内科
-
三島 昭彦
千葉大学医学部第1内科
-
大槻 俊夫
千葉大学医学部第一内科
-
岩間 章介
千葉大学医学部第1内科
-
中嶋 征男
千葉大学医学部第1内科
-
大西 久仁彦
千葉大学医学部第1内科
-
奥田 邦雄
千葉大学医学部 第一内科
-
中山 隆雅
千葉大学医学部第1内科
-
波多野 等
千葉大学医学部第1内科
-
斉藤 正之
千葉大学医学部第1内科
-
桧山 義明
千葉大学医学部第1内科
-
後藤 信昭
国立千葉病院
-
土屋 聖二
千葉大学医学部第1内科
-
大槻 俊夫
千葉大学医学部第1内科
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