肝細胞癌に対する各種経動脈的治療法の比較検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
肝細胞癌患者140例に, 経動脈的に Mitomycin C (MMC群), MMC microcapsules (MMCmc群), MMCmc+Embolization (MMCmc+TAE群), MMCmc+Adriamycin (ADR)+TAE(MMCmc+ADR+TAE群)を施行し, その効果, 副作用について検討した. 又, 各種治療後, 平均1.5カ月に手術施行した15例を組織学的に検討した. 1年生存率は, MMC群8.8%, MMCmc群16.9%, MMCmc +TAE群51.8%, MMCmc+ADR+TAE群46.8%であつた. 50%以上の腫瘍面積の縮小率は, MMC群12.5%, MMCmc群27.6%, MMCmc+TAE群59.3%, MMCmc+ADR+TAE群52.6%であつた. 副作用は, TAEを加えた群で, 38.0°C以上の発熱, 食欲不振, 上腹部痛を多く認めた. 手術症例は全例被膜を有し, 被膜内の腫瘍組織の完全壊死は, TAEを加えた群では, 全例に認められ, MMCmc群は, 3例中2例に完全壊死, MMC群は, 3例中1例に部分壊死を認めた.
著者
-
田中 秀雄
千葉大学医学部第1内科学教室
-
佐藤 慎一
千葉大学医学部第1内科学教室
-
野村 文夫
千葉大学医学部
-
近藤 洋一郎
千葉大学医学部 肺癌研究施設第2病理
-
大西 久仁彦
千葉大学医学部第1内科
-
飯田 真司
千葉大学医学部第1内科
-
奥田 邦雄
千葉大学医学部 第一内科
-
中山 隆雅
千葉大学医学部第1内科
-
波多野 等
千葉大学医学部第1内科
-
斉藤 正明
千葉大学医学部第1内科
-
斉藤 正之
千葉大学医学部第1内科
-
角田 隆文
千葉大学医学部第1内科
-
田辺 雄一
千葉大学医学部第1内科
-
中田 恒
千葉大学医学部第1内科
-
早坂 章
千葉大学医学部第1内科
-
寺林 秀隆
千葉大学医学部第1内科
-
杉田 周次郎
千葉大学医学部第1内科
-
近藤 洋一郎
千葉大学医学部第2病理
-
陳 信義
千葉大学医学部第1内科
-
田中 秀雄
千葉大学医学部第1内科
-
佐藤 慎一
千葉大学医学部第1内科
関連論文
- ウイルソン病肝不全症例に対する生体部分肝移植の1例 : 千葉県第1例目となる生体部分肝移植手術例
- Meropenem を含む各種注射用抗菌薬に対する2006年臨床分離株の感受性サーベイランス
- Meropenem を含む各種注射用抗菌薬に対する2004年臨床分離株の感受性サーベイランス
- 9.正常ラット肺の血管構造(第698回 千葉医学会例会・第18回 肺癌研究施設例会)
- 血小板減少を主とする汎血球減少を示したルポイド肝炎の1症例
- 酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ5bの生成メカニズムに関する検討
- 薬物性肝障害65症例の臨床的検討
- 肝硬変の予後 : 予後に影響する諸因子の解析と死因の検討
- 第一内科における肝細胞癌症例の年次推移と肝機能,血清学的に見た診断
- 肝生検後の胆道出血の1例 : 自然消退への経過とカラーモザイク所見の推移について
- レトロスペクティブ調査からAnti-Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus Agentsの適正使用を考える : 起炎菌・検査値・therapeutic drug monitoringを用いた薬剤使用前後における検討
- BCR-ABL遺伝子定量検査の精度管理と標準化
- P1-348 肝細胞癌における血小板由来増殖因子α受容体(PDGFRα)遺伝子発現の検討(一般演題 ポスター発表,がん薬物療法(その他),医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- 30P1-067 肝細胞癌患者における抗癌剤耐性因子のmRNA発現とその臨床的意義 : 組織生検試料(癌部・非癌部)による検討(癌薬物療法(外来化学療法、緩和ケア等),医療薬学の扉は開かれた)
- 広範な浸潤および転移を認めた悪性びまん型胸膜中皮腫の1剖検例
- 片腎からのエリスロポエチン過剰分泌に伴う二次性多血症に対し腎摘が有効であった慢性維持透析患者の1例
- (1) 悪性貧血とビタミンB_の発見 (ビタミン研究のブレークスルー : 「ビタミンB_」)
- ビタミンB_と貧血 : その歴史の流れ
- ビリルビン代謝の最近の知見について(話題)
- IgA腎症に対するステロイド療法の効果予知マーカーに関する検討-管外性病変の意義-
- 色素法を用いた尿蛋白自動分析定量法の評価 : HPLC-UV法(比較対照法)との比較
- ネフェロメトリー法による血清糖鎖欠損トランスフェリン(CDT)測定の基礎的・臨床的検討
- 千葉大学医学部附属病院における過去7年間のB型肝炎ウイルス汚染事故とB型肝炎ワクチン投与による能動免疫の成績
- 慢性肝炎の生検組織像における線維化の定量的評価
- 肝生検の組織診断へのフラクタル解析の応用
- 肝細胞癌との鑑別が困難であった肝focal nodular hyperplasiaの1例
- 胆嚢小隆起性病変における3次元超音波像の有用性の検討
- 慢性関節リウマチに付随した腸管型アミロイドーシスの1剖検例
- 十二指腸平滑筋肉腫の一例
- 501 肝門部胆管癌における肝内胆管枝への肝側壁内, 壁外進展範囲に関する組織学的検討(第39回日本消化器外科学会総会)
- 早期性成熟を示した前縦隔洞原発悪性奇形腫の1剖検例
- Ara-C少量療法により47XY,+8trisomyの減少したMDSの1症例
- P-581 血漿分画製剤施用における輸血同意書の取得について(15.薬品管理・使用状況調査,"薬剤師がつくる薬物治療"-薬・薬・学の連携-)
- 高カロリー輸液用混合ビタミン剤使用時の血中ビタミン変動について : ビタミンの臨床応用-作用機序と問題点(日本ビタミン学会第34回大会シンポジウム)
- 22)術後17年で局所再発および肝転移を来した胸腺原発非定型的カルチノイドの一例(第17回日本胸腺研究会)
- R-タンパクとコバラミン類縁体の複合体に及ぼすトリプシンの影響
- エタノールのビタミンB_吸収に及ぼす影響シロネズミにおける実験
- 完全静脈栄養法用混合ビタミン剤の処方について : ビタミンB研究委員会
- わが国におけるアルコール性肝疾患の疫学
- アルコールの肝毒性とその代謝 : 最近の知見を中心として
- アルコール肝障害の病態生理と早期診断
- 過栄養性脂肪肝の治癒過程での血液粘度, 血漿粘度および赤血球 Filtrability の変動
- 慢性的アルコール投与ラット膵臓のプロテオーム解析
- HCVスクリーニングとしてのコア抗原検査とRNA検査の有用性
- リニア電子走査式穿刺用探触子による超音波映像下臓器穿刺(話題)
- 脂肪肝患者の栄養指導による体重の変化と病態の改善について(第3報)(自然科学編)
- 脂肪肝患者の栄養指導による体重の変化と病態の改善について(第2報)(自然科学編)
- 脂肪肝患者の栄養指導による体重の変化と病態の改善について(第1報)(自然科学編)
- 少量インスリン持続注入法による糖尿病性ケトアシドーシスの治療
- ヒト肝癌組織における内在性ADP-ribosylationの検討
- 脂肪肝患者の栄養指導による体重の変化と病態の改善について(第4報)(自然科学編)
- トランスコバラミンの異常高値を示した転移性肝癌の一例
- 血清トランスコバラミンの簡易測定法の検討
- 『Evidence-Based Diagnosis : A Handbook of Clinical Prediction Rules』, Mark H. Ebell, Springer-Verlag, 2001(らいぶらりい)
- ニューヨーク便り(海外だより)
- 経皮経肝的門脈造影法(PTP)を用いて証明しえた自然門脈逆流の2症例
- 糸球体腎炎と細胞反応
- 6.橋本病と自己免疫(甲状腺疾患の臨床)
- エモリー大学から(海外だより)
- 感作ウサギにおける骨と骨髄の態度
- ICG高度停滞症2例について絶食によるICG試験の影響
- 経皮経肝的門脈造影法について : 第III報 肝内短絡率測定とその臨床的意義
- 経皮経肝的門脈造影法について : 2種の異なる核種で標識したMAAを本法により注入して行う肝内外短絡率測定法について
- 実験肝炎マウスモデルにおけるT細胞相互間制御の検索
- 急性肝不全モデルに関する実験的研究-自己免疫性肝炎モデルマウスに発現した広範性致死性肝壊死について-
- 医療従事者のHBsAg・anti-HBs検診について : 長期追跡結果を中心として
- 国鉄中高年齢者におけるHBs抗原,抗体の疫学的観察
- 研究の酸い辛い
- 4-1. 転移肝癌の診断(昭和46年度(1971)千葉大学医学部公開講座抄録集)
- 急性及び慢性DHBV感染症におけるウイルスDNA, mRNA及び抗原の系統的発現に関する研究
- Immunoblot法を用いた肝組織内B型肝炎ウイルスc, e, pre-S1/S2, xポリペプタイドの検索
- DNA Polymerase 反応産物による血清B型肝炎ウイルスの検索 : スポット•ハイブリダイゼーション法との比較
- δ感染症の血清学的検索
- Duck Hepatitis B Virus の感染機構に関する研究 : 特に各種臓器におけるウイルスDNA増殖形態について
- 肝オルセイン染色とDHBV-DNA
- 肝炎ウイルスキャリアー成立と感染機会の関連について-Duck hepatitis B virus感染実験による考察-
- Meropenem を含む各種注射用抗菌薬に対する2009年臨床分離株の感受性サーベイランス
- パルスドップラー複合装置による門脈・脾血流速度,血流量測定の臨床的意義
- 肝細胞癌に対する各種経動脈的治療法の比較検討
- CKDステージ分類に基づくシスタチンCを含めた各種腎機能マーカーの臨床的有用性
- 肝硬変における門脈•全身短絡路と肝内動•静脈短絡路の検討
- ハローセン肝障害発症におけるハローセン代謝と低酸素の役割 : ラット動脈血ガス分析を中心として
- 長期アルコール飲用のラット肝フェノバルビタール誘導性チトクロームP-450量, 並びに小葉内分布に及ぼす影響
- Dynamic computed tomography による肝内動門脈シャントの証明とその診断的意義
- フェノバルビタール誘導性チトクロームP-450の正常ラット肝小葉内における分布と局在
- 長期アルコール飲用の肝硬変症並びに肝癌発生に及なす影響:特にHBs抗原持続感染との関係より
- ハローセン肝障害に及ぼす各種抗痙攣剤投与の影響についての検討
- The plasma molar ratio of valine, leucine and isoleucine to phenylalanine and tyrosine as marker of portal-systemic shunt in liver cirrhosis.
- タイトル無し
- Direction of splenic venous flow assessed by pulsed doppler flowmetry in patients with a large splenorenal shunt. Relatin to spontaneous hepatic encephalopathy.
- Clinical and portal hemodynamic features in cirrhotic patients having a large spontaneous spleno- and gastrorenal shunt.
- タイトル無し
- タイトル無し
- :Comparison with cineangiographic measurements
- A case of common variable immunodeficiency associated with nodular lymphoid hyperplasia of the small intestine and intestinal lymphangiectasia.
- Prognosis of small hepatocellular carcinoma in relations to treatment. Study of 100 patients.:Study of 100 Patients
- Multiseptate Gallbladder の1例
- Cases of chronic hepatitis which showed clear changes of serum levels of 7S-collagen in response to steroid and interferon therapy.
- 過栄養性脂肪肝における血清コリンエステラーゼ活性-肥満のその活性に及ぼす影響と慢性肝炎との鑑別における有用性
- The study of factors affecting the elevation of fasting serum total bile acid concentrations in liver cirrhosis. A comparative study with idiopathic portal hypertension.:A comparative study with idiopathic portal hypertension