フェノバルビタール短期投与に対する肝細胞内フェノバルビタール誘導性チトクロームP-450の反応に関する研究
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概要
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肝小胞体薬物代謝酵素中の重要な酵素フェノバルビタール(PB)誘導性P-450の誘導のされ方を一元平板免疫拡散法と,直接螢光抗体法によって明らかにしょうとした。ラットにPB80mg/KG体重を連日投与すると,肝臓のPB誘導性チトクロームーP-450(PB-P450)が増加し,3〜4日目で最高値に達した。PB投与を中止するとPB-P-450は,7日目で投与前値にもどり,PBを再度連日投与すると前回と同様,3〜4日目でPB-P-450は最高値に達した。PB-P-450は,肝細胞内,特に細胞質に存在し,肝小葉内分布は,小葉中心部の方が,周辺部に較べより多く,PBを初めて投与したラットと同様に,PBを再投与したラットにおいても,PB投与後,PB-P-450は,小葉の周辺部より中心部に多くなった。即ち,PB初回投与,及び休止後の再投与に対するラット肝のPB-P-450の挙動に差のないことが明らかになった。
- 千葉大学の論文
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