高精細3次元ビデオのためのズームアップ・パンチルト撮影システム(画像認識,コンピュータビジョン,<特集>システム開発論文)

概要

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複数のパンチルトカメラで人体の各部をズームアップ撮影することで,形状復元の解像度向上と誤差低減,及び高解像度テクスチャ撮影を可能とするシステムを開発する.技術課題は,各瞬間においてより形状復元誤差が小さく,かつ多くの高解像度テクスチャを撮影できるように全てのパンチルトカメラの視線方向を決定することにある.このカメラワークのためには,対象である人体形状の動きが有用な情報となる.しかし,人体全身の形状を実時間で解析することは難しいため,撮影動作を既知とし,事前計測した対象全身の時系列形状において,各ズームアップカメラの撮影対象候補である人体パーツの配置を解析し,記録しておく.本番撮影時には,オンラインで復元された形状と記録データを比較し,類似する記録データに対応する人体パーツの配置から,オンラインの人体パーツ配置を推定する.この配置に基づき,複数の簡易な評価関数からカメラワークを高速決定する.実験では,記録データを用いた実時間カメラワークと,撮影された高解像度画像からの3次元ビデオ生成を行い,提案システムの有効性を確認した.
2013-10-01