環境変化を考慮した光電容積脈波信号からのカフレス血圧変動量推定(一般)

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概要

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健康管理において,血圧モニタリングは有効な手段である.しかし,現在一般的に行われるカブによる計測には常時計測が困難といったデメリットがあるため,近年ではウェアラブルな計測を目的とした,カブを用いない(カフレス)血圧推定が行われている.そこで,本研究では単一の光電容積脈波センサから得た信号の解析によって血圧を推定する,よりウェアラブルな血圧計測手法を提案する.特にヒトの血圧は様々な要因によって変動を及ぼすことが知られていることから,本研究では代表的な血圧変動要因である負荷起因・温度変化・日内変動に関する計測実験を行った.また,血圧・脈波は季節によって異なる変動を示す傾向を確認したため,環境変化を考慮し推定モデルを春・夏・秋・冬に分類した.その結果,推定精度が向上し,特に日内変動における推定精度が明確に向上した.よって,将来の血圧計測に対する本手法の有用性が示唆されたと言える.
2012-12-05

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