パーソナル心筋興奮伝播シミュレータ"Sim-Heart-Win"の開発

概要

論文の詳細を見る
昨今のコンピュータの性能は、コンピュータによる順方向シミュレーションの精度を飛躍的に向上させている。我々のグループでは、かねてより不整脈解析のための心筋興奮伝播シミュレーシヨンを開発してきており、リエントリ現象の解析などに成果をあげてきている。最初大型計算機を用いてシミュレーションしていたが、その後ワークステーションに移植し、マンマシンインターフエースの向上を進めた。しかし、臨床応用を考えた時、一般の臨床医でも使えるようにするためには、さらに容易に利用できるインターフェースとハードウエアが必要になることが指摘されていた。今回、このような臨床でのパーソナルな利用に対応した心筋興奮伝播シミュレータとしてSim-Herat Winを開発した。これはPentium Processorを搭載したWindowsマシンをべースに開発されており、一般の医師にも容易に利用できるシミュレータになっている。本システムを利用することにより、心筋興奮過程を理論にもとづき多方面から種々の方法で検証することが可能になった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-18