ドライビングシミュレータを用いた追従走行時における暗算タスクがドライバの生体信号及びペダル操作に及ぼす影響評価(ITS情報処理システム,一般)

概要

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車両安全装備の普及拡大等の交通事故死傷者数低減に向けた取り組みにより、平成19年中の交通事故死者数は7年連続で減少し54年ぶりに5000人台となったものの、交通事故数は高水準を推移しており、事故そのものを減らす必要が出てきている。また、交通死亡事故を法令違反別に見ると漫然運転による死亡事故は近年高い水準で推移しており、その対策が急がれている。従来漫然運転に関する研究として、生体信号等を用いたドライバの状態推定やサブタスクを用いた運転特性への影響の調査等が行われてきたが、これらは別々に調査する研究であった。本研究では、心電図や脳波といった生体信号と運転行動指標としてペダルストローク量を取得し、それら2つの側面から暗算タスクの影響を評価した。実験では、ドライバに一定の車間距離を維持するメインタスクを課すと同時にサブタスクとして暗算タスクを与えることで注意力低下状態を模擬した。その結果、暗算タスクを負荷した場合、通常の運転時に比べブレーキランプに対する反応時間が0.25秒増加し、車間距離が3倍以上分散した。また心拍数とβ波帯域のパワーも有意に上昇、増加することが確認された。以上のことから、暗算タスクによって引き起こされる注意力低下状態では、ペダル操作とドライバの生体信号に大きな影響が及ぶことが確認された。
2008-03-19

ドライビングシミュレータを用いた追従走行時における暗算タスクがドライバの生体信号及びペダル操作に及ぼす影響評価(ITS情報処理システム,一般)

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