ヒバ実生根面の不完全菌類
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概要
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ヒバ種子を播種し,その発根形態と根面(rhizoplane)の微生物について経時的に観察した。発根直後のヒバ実生では,ゼラチン状の物質であるムシゲル(mucigel)が根面を覆っており,さらに発根後約7日で不完全菌類の赤褐色の菌糸がムシゲルを厚く層状に覆った。菌糸,分生子,分生子柄の形態を観察したが,不完全菌は未同定である。不完全菌は鹿沼土,苗畑土上で発芽した室内発芽実生の,発根直後の根面のムシゲルの存在する部位に集中的に観察された。菌糸は根面に発達したが,実生は長期に渡り問題無く成長した。このことから,本菌はヒバ実生となんらかの関係を持つ根面微生物であると推察された。
- 東北森林科学会の論文
- 2003-10-31
著者
-
窪野 高徳
森林総合研究所東北支所
-
窪野 高徳
(独)森林総合研究所
-
櫃間 岳
森林総合研究所東北支所
-
森 茂太
ムラワルマン大学熱帯降雨林再生研究所:(現)森林総合研究所北海道支所
-
森 茂太
森林総合研
-
糸屋 吉彦
森林総合研
-
下田 直義
森林総合研究所東北支所
-
山路 恵子
ヨーエンスー大学生物学部
-
石本 洋
フランス国立農業研究所(INRA)
-
山路 恵子
森林総合研究所東北支所
-
窪野 高徳
森林総合研究所
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