Gloeosporidina cryptomeriaeによって引き起こされるスギ黒点枝枯病の病徴とその進展過程
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概要
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スギ黒点枝枯病の病徴および標徴と分離菌の病原性について検討した。病患部からの病原菌分離試験および分離菌による接種試験の結果、分生子果不完全菌類の1種Gloeosporidina cryptomeriae KUBONOが本病害を引き起こすことが確認された。本病の感染部位を検討したところ、本菌は小枝頂芽および雄花より感染することが確認された。さらに、本病の標徴の一つである白色菌糸膜が病斑拡大に関与していることが明らかにされた。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1994-01-01
著者
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