ミシマサイコの栽培における除草剤の使用(第2報) : 各種除草剤の交互使用について
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概要
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筆者らは,ミシマサイコの栽培に数種の除草剤を使用し,その除草効果,ミシマサイコの生育,収根量,根サポニン含量に対する影響およびその残留性を検討し前報で報告した.すなわち,使用した4種の除草剤のなかで,パラコートは選択性が弱くミシマサイコに対する毒性を示し,一方,アロキシジムは除草効果が低いことが明らかになった.トリフルラリンおよびクロロニトロフェンは除草効果が高く,ミシマサイコの生育,生薬収量,根サポニン含量に悪影響も与えなかったが,トリフルラリンは根中への残留性が大きかった.一般に同一除草剤の散布回数が多くなるほど残留する除草剤の量も増加すると考えられるので,除草剤の高残留を避け,かつ高い除草効果を維持するためには,異なった除草剤を交互に使用することが有効であると期待される.そこで前報での実験結果を基礎に,4種の除草剤(トリフルラリン,クロロニトロフェン,アロキシジムおよびペンディメタリソ)をミシマサイコの栽培期間中に交互に使用し,その除草効果,ミシマサイコに対する影響および残留性をそわぞれの除草剤を単独使用した場合と比較した.
- 1992-12-20
著者
-
大橋 裕
長崎大学薬学部
-
熊野 眞佐代
長崎県衛生公害研究所
-
陣野 信孝
長崎大学教育学部
-
水上 元
Department of Medicinal Plant Research, Faculty of Pharmaceutical Sciences, Nagasaki University
-
大橋 裕
School of Pharmaceutical Sciences, Nagasaki University
-
水上 元
Department Of Medicinal Plant Research Faculty Of Pharmaceutical Sciences Nagasaki University
-
水上 元
長崎大学薬学部
-
大橋 裕
School Of Pharmaceutical Sciences Nagasaki University
-
張 炯炯
長崎大学薬学部
-
伊豫屋 偉夫
長崎県衛生公害研究所
-
中村 秀男
長崎県衛生公害研究所
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