サフランの生理,生態学的研究(第3報) : 発育および収量におよぼす土壌水分の影響について
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概要
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鉢植えしたサフランの土壌水分を,最大容水量の100, 80, 60, 40, 20%に調節した.対照は給水しなかった.実験は1962年9月20日よりはじめ,室内で栽培した.(1)水をあたえた各区の発育はすべて対照より促進した.ただし20%区の発育は他の処理より若干おくれるようである.(2)収量にかんしては顕著な差は認められなかった.(3)雌芯中のα-クロチン含量は土壌水分の増加にともなって逆に減少する傾向があった.(4)カゴ栽培と圃場栽培を比較した際,圃場栽培はカゴ栽培に比して発育ははやまるが,雌芯中のα-クロチン含量は低下する傾向があった.以上の結果より,これらの原因は主として環境水分の影響により生じたのではないかと推測される.
- 日本生薬学会の論文
- 1964-12-20
著者
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